ボイスモーファ

人間の音声において重要なパラメータはピッチと音色であり、その組み合わせの違いによって異なる声が生成されます。女性の声と男の子の声は同じピッチかもしれませんが、聞こえ方はまったく異なります。音色が異なると、聞こえる声はまったく異なるからです。VCSDではピッチや音色を調整し、出力音声の年齢や性別を自在に操ることができます。

ボイスモーファ ペイン
メインパネル

ボイスモーファ ペインには、ピッチと音色のグラフと詳細チューンがあります。[オン/オフ]ボタン (1)をクリックしてボイスモーファの電源を入れます。[オン/オフ]ボタン(1)が黄色のときはボイスモーファ ペインが使用できる状態です。

ボイスモーファペインのコントロールの詳細な使い方を紹介します。

ボイスモーファ グラフ(メインパネル)

ピッチと音色のグラフのX軸はピッチ、Y軸は音色を表しています。入力音声を変換するには、ピッチ-音色 ポインタをドラッグするか、矢印キーを使って動かします。ピッチと音色の値は、それぞれグラフの右下と左上に表示されます。

ポインタがグラフの中央にある場合、つまり、ピッチも音色も100%の場合は、入力音声が一切変換されていないことを意味します。これは、ボイス モーファ グラフに表示されている元の声の音色とピッチの比率のデフォルト値です。これらの値は、様々な声に対する相対的なものです。ピッチと音色のグラフで同じ値を異なる2つの声に適用した場合、まったく異なる結果になるのはそのためです。

  • ピッチおよび音色の最大値は200%、最小値は50%です。
  • ピッチの値のみを調節するには、ポインタを左右に動かします。音色の値のみを調節するには、ポインタを上下に動かします。
  • より正確な(細かな)変更を行う場合、ポインタをクリックし、矢印キーを使って移動させます。矢印キーを1回押すとグラフ上を1マス移動します。
  • カーソルを下方向に移動させると若者の声に、下方向に移動させると年配者の声に変換されます。
  • 女性らしい声に変換する場合はカーソルを右方向に、男性らしい声に変換する場合はカーソルを左方向に移動させます。
ポインタを最初の位置 (ピッチと音色のグラフの中央)に戻す場合は、[リセット]ボタンをクリックします。

ピッチと音色の値をファイルに保存し、後で使えるようにします。

このボタンをクリックすると、すぐに[名前を付けて保存]ダイアログボックスが表示されます。新しいファイル名を[ファイル名]テキストボックスに入力し、[保存]をクリックします。ファイルは、.NVC ファイルとして保存されます。

既に保存されているニックボイス ファイル(NVC 形式) をボイスモーファグラフに読み込みます。

このボタンをクリックすると、すぐに[開く]ダイアログボックスが表示されます。ハードディスク内のファイルを指定し、[開く]をクリックします。

ボイス モーファ グラフの設定を変更した場合に、読み込んだファイルは変更されます。ファイルに不要な変更を与えないためには、 [ファイルを開く]ダイアログボックスの [読み取り専用ファイルとして開く]チェックボックスをオンにします。

ヒント:

- 出力品質を改善させるには、詳細チューンを使います。

プリセット ニックボイスを[ニックボイス]メニューから読み込んだ後、ボイスモーファで設定を変更できます。

即座に音声変換できるように、ボイスモーファ機能のホットキーを設定できます。