AV Voice Changer Diamonds設定ガイド(男声->女声と女声->男声編)
今回は、AV Voice Changer Diamonds(VCSD)のよくある質問の1つである音性変換(?)の設定詳細について解説します。男声を女声にしたり、また逆に女性を男声に変換
する場合、とても重要なのは元の声質です。
基本的に声の低い男性は、発声も高めにするなどの工夫をすることでそれなりに音性変換の結果が得られます。
ここでは、ご自身の声を音声変換する際の手順と最適な設定を見つける手順を実際の音声サンプルとともに解説します。
尚、発声者(声を出す人のことです)の声の特徴によって設定方法にずれが生じたり、まったく違う設定が効果的であったりすることも考えられますので、予めご了承く
ださい。
男声から女声への基本パラメータ設定
男性の方が女性の声にしたい場合は、概ねこのパラメータに設定してください(弊社スタッフでの結果です)。
スタッフ A, B(男性)
- 音色 55〜85%の値
- ピッチ 105〜140%の値
- イコライザ ブルース、ヘッドホン、ラップなど
- フォルマントモーファ ファルマント4 100〜140%の値
- サウンド品質 ノイズリダクション 200%以下の値
ヒント:より甲高く、優しく、女性的な口調とイントネーションでの発声が必要です。 |
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女声から男声への基本パラメータ設定
女性の方が男性の声にしたい場合は、概ねこのパラメータに設定してください(*弊社女性スタッフでの結果です)。
スタッフ C (女性)
- 音色:55 〜 85% の値
- ピッチ: 105 〜 140 %の値
- 詳細チューン: 40 %以上の値
- イコライザ: 今回ブルースが一番自然体な感じでしたが、大体どれでも男性らしくなりますので、お好みで
- フォルマントモーファ
- - ファルマント 3 110 〜 130 %の値
- - ファルマント 3 110 〜 130 %
- ノイズリダクション 200% 以下の値
ヒント:より低く、男性的な口調とイントネーションでの発声が必要です。 |
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音性変換パラメータの設定手順
それでは、最適な音性変換パラメータを見つけ出すための手順について説明します。
- [音声コンパレータ]機能を利用するための、目的とする音声(男性の場合は女性の声)を準備
比較に使用する音声は、 5 秒程度の短くて真似しやすいものを用意することをおススメします。
- [音声コンパレータ]機能を利用するための、目的とする音声(男性の場合は女性の声)とご自身の声を準備
[ 音声コンパレータ ]->[ 追加 ] から VCSD ボイスインポート画面を開き、名前を入力、
[ インポート ]ボタンをクリックして音声ファイル(予め準備した声優の音声ファイル)の選択、 [ 再生 ] ボタンで音声を確認して、
フレーズは後で分かるように発声内容を書き込みます。
準備ができたら [ キャンセル ] ボタンを押して設定を保存します。
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[ 録音 ] ボタンをクリックして、先に設定したフレーズを発声して録音します。
録音時にエラーが表示される場合は、再度 [ 録音 ] ボタンをクリックして、成功するまで繰り返してください。
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次に「自動」ボタンをクリックして、比較を行います。
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比較結果がパラメータとして表示されます。 [ 保存 ] ボタンをクリックして保存ファイル名を指定して保存し
ます。
例 : ishida.nvc
[OK] ボタンで終了します。
音声比較を行うことでご自身の声で目的の声に近くなるようなパラメータを取得することができます。しかし、ご利用の環境によってはマイクからのノイズで適
切な値にならないこともあります。また、同じフレーズでは似ているが他のフレーズでは似ていないなどのこともあります。
いくつかのフレーズで試すことをお勧めします。
また、変換された音声が機械的(ロボット的)になったりする場合、トーン値が極端に大きくなっているいるなどは別途後ほど詳細チューンにより補正しすること
ができます。 |
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[ 読み込み ] ボタンをクリックして、保存した(例では ishida.nvc )ファイルを読み込みます。
ご自身で発声して、ピッチと音色の値を調整してください。
ボイスモーファ画面上のボタンをドラッグすることで各値が変わります。 |
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ボイスモーファを使い、男性の方は音色55〜85%の値、ピッチ105〜140%の値の間から女性的だと思えるところに、女性の方は音色
175〜195%、ピッチ50〜60%、詳細チューンの40^以上の間から男性的だと思えるところにボタンをドラッグして移動します。 |
機械的、ロボット的だったり、まだ音が男性的な声、女性的な声としてもの足りない場合、イコライザを使って微調整します。
ブルース、ヘッドホン、ラップなどのプリセットで音に厚みを加えたりすると、自然な声に聞こえやすくなります。
この時点でそれなりに男性的な声、女性的な声になると思います。さらに調整する場合には次に進んでください。
さらに、男性の方は[フォルマント4]を100〜140%の値に調整して女性的に、女性の方は[フォルマント2]を120〜160%、[フォルマント 3]を110〜130%の値に調整して男性
的にすることもできます
ノイズリダクションで声に入るノイズを低減できます。マイクにノイズが入っているとVCSDの変換によりさらにノイズが大きくなる場合があります。例えば、低音ノイズであ
まり通常聞き取れていない周波数であっても、VCSDの変換により高音になり気になるノイズとなります。
環境によってノイズの量が違いますので、ご自分で最適な値を見つけ出してください。
まとめ
多くの要望があり今回音性変換の設定について解説しました。ボイスチェンジャの利用用途としては、自作ビデオのナレーションを声優風な音声で録音したいとか、電子文書
の読み上げを録音したいとかさまざまな利用用途が考えられます。 いづれの場合も今回紹介したような設定部分を調整することでそれなりの結果が得られると思います。
また、弊社 shareEDGEサイトだけでなく多くの個人の利用者様が有用な設定情報をアップしていますのでそちらも参照されると良いと思います。
ご意見ご要望がありましたらお知らせください。
2014.6.27 作成
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