AKVIS Coloriageでの色付け作業は、簡単で楽しく、自然な仕上がりを実現できます。AKVIS Coloriageを使用すると、昔の白黒写真をカラー写真として蘇らせるなど、イメージの色を自由に操ることができます。AKVIS Coloriageは、独立したスタンドアロン プログラムとしても、また、ご使用のフォトエディターのプラグインとしても機能します。
ここでは、AKVIS Coloriage プラグインを使用して、写真に色付けする方法を説明します。
- スタンドアロン版で作業する場合(BMP、JPEG、PNG、TIFFのいずれかのファイル形式):
プラグイン版で作業する場合:
イメージがグレースケール モードの場合、RGBに切り替えます。Adobe Photoshop の場合であれば、[イメージ] > [モード] > [RGB]を選択して、変更します。
AKVIS Coloriage プラグインを呼び出します。
Adobe Photoshop の場合、[フィルタ] > [AKVIS] > [Coloriage]、Corel Paint Shop Pro の場合、[効果] > [プラグイン] > [AKVIS] > [Coloriage]、Corel Photo-Paint の場合、[効果] > [AKVIS] > [Coloriage]の順にそれぞれ選択します。
ヒント:フォトエディターでの選択範囲は、[色維持ペン]ツール を使って描画した輪郭線としてプラグインに転送されます。
AKVIS Coloriage では、色を選択する方法がいくつかあります。[色ライブラリ]から選択、[カラー]、[スワッチ]、[マルチカラー]の3つのパレットからの選択、一般的な[色選択]ダイアログボックスからの選択、スポイトツール を使ってイメージから直接選択などの選択方法があります。
注意 (すべてのツールに該当):ツールのオプション ダイアログボックスは、ツールのアイコンをクリックするか、イメージ ウィンドウ内をダブルクリックすることで開けます。
ヒント:色の遷移を滑らかにする場合、ストロークは下のようにくっつけず離した状態で描画します。離れている部分が長いほど、遷移は滑らかになり、色は徐々に変化します。逆に、色がくっきり異なる部分は、色の境界部分をしっかり囲う必要があります。これは、目や口の周りを肌の色でしっかり囲うことで、それぞれの部分の色が混じることなく区別できます。
部分的な色付け
カラー画像の特定のオブジェクトの色だけを変更する場合は、ペンツール を使ってオブジェクトの色を設定した後に、[色維持ペン]ツール
を使って、オブジェクトの周りに、閉じた輪郭を描画します。
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[色維持ペン]ツールを使った場合 |
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[色維持ペン]ツールを使わない場合 |
マルチカラー モード
[ペン]ツール のマルチカラー モードを使うと、一度に幾つかの色を同時に描画できます。このモードは、複雑な模様があり、境界がはっきりしている場合に非常に便利です。ありがたいことに、時間の節約にもなります。
注意:このモードは、AKVIS Coloriage の高度なライセンス(Home Deluxe ライセンスとBusiness ライセンス)でのみ利用できます。
マルチカラー モードは、[ペン]ツールのオプションとして選択できます。
有効にすると、設定パネルはマルチカラー パレットに自動的に切り替ります。
マルチカラー モードでは、画像内でポインターが指す部分の元の色に応じて、ストロークの色が自動的に変更されます。
使用するカラーは、カラーパレットに追加することで利用できます。左側のカラーパレットは変更する前の元の色、右側のカラーパレットは変更後の色を表します。カラーパレットのカラーの設定は以下のいずれかで行うことができます(詳細な設定方法はこちら)。
- スポイト ツール を使ってイメージ内から色を取得できます(カラーパレットをクリックした後に、画像内の色の部分をクリック)。
- [色ライブラリ]には、肌、髪、唇、草、木、石など、正確に表すことが難しい色があらかじめ用意されています。
- カラーパレットをダブルクリックして表示される[色の選択]ダイアログボックスから色を選択できます。
それぞれの色の組み合わせの[感度]を調整します。[感度]の値が高いと、ストローク描画時により多くの色をソース画像から取得します。
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それぞれの色の組み合わせの感度: 濃いグレーと赤 = 75 薄いグレーと白 = 75 |
それぞれの色の組み合わせの感度: 濃いグレーと赤 = 30 薄いグレーと白 = 90 |
瞬時に色を変更
描画したストロークの色を変更するために、新たにストロークを書き直す必要はありません。ただ、[チューブ]ツール を選択して、対象のストロークをクリックするだけです。
同じ色の複数のストロークの色を変更する場合は、[マジックチューブ]ツール を選択して、該当するストロークをクリックするだけです。
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ストロークの色を「赤」から「青」に変更 |
注意:色付けしたオブジェクトの色は、元の色の明るさによって決まります。たとえば、明るい領域に暗い色を適用した場合、新しい色は明るくなります(元の画像の明るさに合わせて自動的に調整されるため)。
自動調整で満足した色が得られなかった場合、独自に色を明るくしたり暗くしたりすることができます。選択した色の明るさ範囲は、色パレット上のグラデーション ラインパレットで設定を変更できます。
注意:明るさ範囲の縮小(圧縮)すると、 画像の詳細や深みが損なわれてしまいますので、注意して行ってください。
描画線の明るさ範囲を変更するには、目的の明るさ範囲を選択して、チューブツール を使って、ストロークをクリックします。同じ色および明るさの描画線の色を変更するには、マジックチューブツール
でストロークのいずれかをクリックします。明るさ範囲は考慮せず、同じ色のすべてのストロークの色を変更するには、Ctrlキー(Macintosh の場合は、⌘キー)を押したままツールを使用します。
通常プレビュー モード では、選択した色のストロークすべてが、設定されている明るさにかかわりなく表示されます。例えば、同じ色の異なるトーンのストロークもすべて同じように表示されます。 明るさプレビュー モード
では、変換後のイメージでの実際の明るさに応じたストロークが表示されます。
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通常プレビュー | 明るさ:プレビュー |
ストロークを取り消す場合は、消しゴムツール を使用します。
ストロークを削除するには、Altキー、Mac OS の場合はOptionキーを押しながら、取り消すストロークを 消しゴムツールでクリックします。
すべてのストロークを削除するには、Alt+Ctrlキー(Macintosh の場合はOption+⌘)キー使用します。
消しゴムツールのサイズ変更は、ツールのアイコンをクリックするか、イメージ ウィンドウ内をダブルクリックして開くウィンドウで行います。
直前の操作を取り消したい場合のホットキーは、Windows OSでは Ctrl+Zキー(Macintosh の場合は⌘+Zキー)です。[元に戻す]ボタン で直前の操作を取り消したり、[やり直し]ボタン
で[元に戻す]ボタンで取り消した操作を取り消すことができます。
注意:この機能は、Home DeluxeとBusiness版でのみ利用できます。
ヒント:
プログラムに新しいイメージを読み込むと、このセクションのすべてのショットが削除されます。お気に入りの結果は、新しい名前を付けて保存します。
バリエーションの表示/非表示の切り替えは、プログラムの環境設定 で行えます。
注意:最終処理段階でブラシを使用します。新しい効果設定で処理を再実行した場合や、バリエーション内の画像間で切り替えを行った場合は、ブラシを使用した編集が失われる場合があります!
色を選択し、ブラシのオプションを調整します。
をクリックすると、ツールのオプションが別ウィンドウで表示されます。この設定ウィンドウは、画像上を右クリックしたときにも表示されます。パラメーターを調整するには、それぞれのフィールドに新しい値を入力するか、スライダを動かします。
消しゴムツール を使用し、ストロークを編集します。消しゴムツールのオプションは、 [明るさを維持]チェックボックスがありませんが、その他はブラシのツールオプションと一緒です。
充電不足などの理由により急にPCの電源が落ちた場合などに備え、 ボタンを押すたびに oloriage-autosave.strokes というファイルに自動的にストロークが保存されます。
スタンドアロン版では、 印刷 を行うこともでき、その場合は、 をクリックします。
スタンドアロン版で作業する場合:
プラグイン版で作業する場合:
[ファイル] > [名前を付けて保存]コマンドを使用して[名前を付けて保存]ダイアログボックスを開き、ファイル名の入力、ファイルの種類の選択、保存先フォルダーの指定を行います。
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クリックすると、別ウィンドウでイメージを拡大してみることができます。 |