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世界初のジオキャッシング
〜初めて隠されたコンテナにはお金も入っていた!?〜

SAが廃止されたとあれば、どのくらい正確に位置が特定できるのか性能を確かめてみたい、と思うのは自然なことでしょう。
インターネット上のニュースグループでは、GPSの活用について、さまざまな意見が交わされていました。そのなかの1人、デイブ・ウルマーさん(ジオキャッシングの生みの親)は、SA廃止翌日の5月3日、「The Great American GPS Stash Hunt! (英語)(偉大なアメリカのGPSスタッシュハント)」と名前を付け、次のような内容をニュースグループに投稿しました。

『隠してあるコンテナを探す。そして、「コンテナからお宝を取ったら、代わりを入れる。」だけの簡単ルール。コンテナの中にはログブックを入れておき、発見者は日付、時刻、取ったもの、入れたものを書き込みます。コンテナのウェイポイントを公開し、プレイヤは隠されたコンテナを探し出す。世界中で広まると楽しくなるね。』(かなりの意訳)

その約7.5時間後、ウルマーさんは次の内容「GPS Stash Hunt... Stash #1 is there! (英語)」を投稿しました。

最初のスタッシュを隠してきました。座標は、

N 45° 17.460 W 122° 24.800

土に埋められた黒いバケツを探してください。発見者には景品がたくさん。
何かを取ったら、代わりを入れ、ログブックに記録してください。
それでは、エンジョイ!

スタッシュの中身: ソフトウェア、ビデオ、本、食べ物、お金、パチンコ


これが、ジオキャッシングのはじまりです。

現在は、このウェイポイントに、初めてのスタッシュを記念する石碑「ORIGINAL STASH TRIBUTE PLAQUE」がオレゴン州に設置されており、世界で最も多くのジオキャッシャーが訪れるトラディショナルキャッシュだそうです。新しいアウトドアスポーツ発祥の地に、いつかは行ってみたいものですね。

そのときの中身を詳しく知りたいかい?

ソフトウェア: Delorme Topo USA (やはり、ここはGPSものだね。)
ビデオ(VHS): George of the Jungle (実写版の『ジャングル・ジョージ』は日本でも発売されていたね。)
本: ロス・ペロー氏の著書 (ペロー氏のたくさんある著書の中でも、どれだったのか気になるな。)
食べ物: ビーンズの缶詰 (日本人には馴染みのない味かな。)
お金: 1ドル紙幣が4枚(日本円だと約370円。)

第一発見者は誰だ?

ウルマーさんが隠したスタッシュNo.1の第一発見者はマイク・ティーグさんである、とGeocaching.comに書いてあります。その証拠として、ティーグさん本人が投稿したメッセージ(英語)の一部に、「昨日、ウルマーさんが隠したスタッシュNo.1を見つけた」とあります。ここで不思議なのが、この投稿メッセージの3日前にウルマーさんがこんな投稿メッセージ(英語)を残していることです。

そうそう、すでに誰かがスタッシュNo.1を訪問している。
コンテナを覆っておいた葉っぱが動かされているんだ。

スタッシュNo.1は N 45 ° 17.460 W 122 ° 24.800

時間がなかったから中身を確認していないけど、後で確認してみるよ。
何を取った?
何を入れた?
ログブックに何を書いた?
謎だ!
<以下省略>

このときに葉っぱを動かした人物こそが第一発見者なのでしょうが、それが誰なのかを、インターネット上で探し当てることはできませんでした。

本当にマイク・ティーグさんなのかな?それこそ、謎だ。

「ジオキャッシング」の由来

ウルマーさんがスタッシュNo.1を隠し、ティーグさんが見つけ(少なくとも、そう書かれている)、このアウトドアスポーツに興味を持った他の人たちも、スタッシュハント用にコンテナを隠し、インターネット上に座標を公開するようになりました。

ティーグさんは、このオンライン上のさまざまな場所に散らばっている座標を、自分のホームページ(現在は存在しませんが、ウェブページのタイムマシン結果から当時のウェブページが見られます)にまとめ、新しいアウトドスポーツ「GPSスタッシュハント」について意見を交わせるように、メーリングリストを作成したそうです。このメールのなかで、否定的な意味が含まれる「スタッシュ」に替わる名前を付けようと話題になり、その後、「ジオキャッシング」という造語が生まれました。

ジオ: 英語で「geo」と書く、「地球」という意味。
キャッシング: 英語で「caching」と書く、「隠す、隠し場所、貯蔵庫」などの意味。もともとはフランス語の単語「cache(キャッシュ)」が由来。

ちなみに、フランス語でかくれんぼは cache-cache と書いて、
「カシュカシュ」と言うんだって。

ホームページの開設

シアトルに所在する会社のウェブ開発を担当していたジェレミー・アイリッシュさんは、偶然、マイク・ティーグさんのホームページを見つけ、早速GPS受信機を購入し、スタッシュハントに出かけました。そして、そのときの感動を残すために、Geocaching.comというホームページを作り始めました。

GPS受信機を使うには測地系WGS84などの専門用語が障害となり、当初スタッシュハントの楽しみは、すでにGPSを活用していたアウトドアスポーツ愛好家(船舶や登山など)の人たちだけに限られていました。ところが、Geocaching.comができたことで大きく変わります。

ウェブ開発の担当者であったアイリッシュさんは、専門的な知識や技術を投じ、ジップコード(日本でいう郵便番号)での検索、自分の近くに隠されているスタッシュの一覧表示など、便利なツールをどんどん制作し、 2000年9月2日にGeocaching.comを公開したのです。

その後すぐに、コンピュータや科学系のニュースを扱うスラッシュドット本家にて紹介され、翌月にはニューヨーク・タイムズでも特集されましたが、読者の近所にはキャッシュが隠されていないということで、すぐに広まるということはありませんでした。それもそのはず、インターネット上に公開されていて世界中の人がジオキャッシングを知る機会はあるというのに、当時、世界中には、たった75個しかキャッシュが用意されていなかったのですから。

そこで、ジオキャッシャーたちが新規プレイヤへ「あなたが隠せば、誰かがきっと探しに来る」と伝え続けていると、口コミ、新聞や雑誌の記事、何も知らずに偶然キャッシュを発見したことなどがきっかけとなり、少しずつジオキャッシング人口が増えてきました。

つくばde宝探し(ジオキャッシング)

2009年9月現在、世界中には894,000強、日本国内だけでも2,560強のキャッシュが存在するまでに広がっています。
さらに、つくば市には研究や留学を通して在住または来訪する外国人が多いからか、多くのキャッシュが隠されています。
それでも日本人のジオキャッシャーがあまり増えないのは、なにより、Geocaching.comが英語のホームページだから日本人に馴染みが薄い、ということが大きく関係していると思います。

そこで、このウェブサイト「つくばde宝探し(ジオキャッシング)」では、公式ジオキャッシングのエッセンスを残しつつ、日本語で楽しめるジオキャッシングを紹介し、スタートすることにしました。

それでは、みなさん、つくばde宝探し(ジオキャッシング)を楽しみに出かけませんか?

2009年9月現在のキャッシュの数
世界 約894,000
日本 約2,560
茨城 約150
つくば 約50

それでは、つくば de 宝探し(ジオキャッシング)の遊び方に進もう!


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